≪やましろMTBツアーズ外伝/らかんMTBパーク構想概要≫

20190712(訂正:茶色緑色水色桃色)

 

≪らかんMTBパーク構想/コースレイアウト変遷≫

https://bikejoy2.web.fc2.com/toretoreGR/Rakan_MTB_Park_Hensen.htm

上記URLのコースレイアウト変遷とリンクしています。

| #00:岩国市への提言 | #01:河川争奪 | #02:かるたドライブ | #03:MTBツアーズ | #04:レースの痕跡 |

| #05:GW特設 | #06:夏休み特設 | #07:オータム | #08:調査用 | #09:申請用 | #10:最新版 | #11:ゴープラン |

 

【回答文石丸案】

 

山口むしの会様

 

盛夏の候、皆様には益々ご活躍のことと拝察申し上げます。

さて、616日に頂いたメールへの回答が、大変遅くなり申し訳ございません。

2月にご案内させて頂いた「岩国市への提言(#00)」にもありますように、羅漢高原の一部を開発する話ではなく、やましろエリアの地域資源再発見という切り口のため、地元関係者へのアプローチも含め、下記のようにいわくに研究会・石丸から回答させて頂きます。

また、文中の(#00)等は、資料ページにリンクしています。

| #00:岩国市への提言 |

 

 

コースレイアウトの変遷から見る「らかんMTBパーク構想」の概要説明

 

今年3月、日本最古25億年前の岩が島根県津和野町で発見とのニュースがあったころ、5月の連休に実施予定のMTBツーリング用の山道探しで、津和野街道の「星坂」や、河川争奪地形(#01)の現場「柳ヶ瀬」を巡っていました。また昨年2月には、岩日北未成線「六日市トンネル」の踏査も行っています。

| #01:河川争奪 |

頂いたメールにも、〜このまま、何もしなくても自然破壊は進んで行くのでしょうが〜と書かれているように、大局的に見る目を持たれている皆様には、今更このような事を書かなくても思われるでしょうが、少しお付き合いください。

 

冒頭の「日本最古の岩」と「河川争奪地形」は、日本列島の成り立ちを表しています。前者はユーラシア大陸から分離した証拠で、後者は日本海盆(南海トラフ)からの隆起の影響を物語っています。そして羅漢高原は、太平洋側のどこかで生成された火成岩の塊が移動してきたと思われます。

 

人類がアフリカから移動し五大陸で暮らす現在は、現在進行形の氷河期の間氷期に当たり、その直前の氷期に日本列島に人類が辿り着き、その後、縄文人として暮らしていた時代は今よりも温暖でした。ただここで地政学的にもDNAレベルでも稀な日本人(※縄文人)の特性が垣間見れます。

 

世界最古とされる縄文土器を生み出した一方、鉄器時代の最後の伝播地が日本列島とされるように、農具にも武器にも使える「鉄」を遅く知ることで、自然や土地に対する考え方が、欧米人(※アーリア人)とは異なったと考えられます。しかし武士の時代に磨かれたその特性は、ある時期を境に失われ、グランドデザインが苦手な島の民となっているのも事実です。

 

長々と書きましたが、地域資源の再発見という切り口で、また、寺子屋の要領で、地理を学び、歴史を学ぶことで、日本人の特性を取り戻し、未来へのグランドデザインを、羅漢高原を含むやましろエリアで示せればと思います。

 

 

その上で改めてのお願いです。

 

やましろエリアの地域資源再発見という切り口で、「岩国かるたドライブ(#02)」や「やましろMTBツアーズ(#03)」で、やましろエリアとの関わりを深めて行く中、過去のMTBブームの折に羅漢高原で開催されたマウンテンバイクレースイベントのコースの痕跡(#04)を現地で確かめたのが2017年新年で、(有)らかん高原と接点ができたのもこの時でした。

| #02:かるたドライブ | #03:MTBツアーズ | #04:レースの痕跡 |

その後、複数の関係者に当時のレースの様子を取材し、その記憶を元に、2018GW特設版(#05)や夏休み特設版(#06)を、既存の道の復活という形で整備し、また登山道を避ける形で探したルートは正に上級者向けフリーライドコースでした。さらに初心者向けの試走コースをやはり過去のレースコースの痕跡を荒地の中に探し整備しました。

| #05:GW特設 | #06:夏休み特設 |

そこまでは、(仮称)やましろMTBツアーズ準備委員会として、地元に対して可能性をアピールするための作業でした。そこに、その状況を耳にした、県の関係者やショップのスタッフが泊りがけで試走に来場し、その可能性の客観的な評価があり、県立自然公園内への常設コース設置の可能性を探ることになりました。

 

皆様が目にしたネット上の動画は、この試走の時のものと思われます。また、市役所本郷支所の担当者から、昔のルートの復活使用にしても、イベント時の限定使用にしても、もちろん新たに作るにしても、設置方法、設置場所、申請手順を、県の農林事務所や、錦総合支所に確かめる必要があると助言があり、さらに前回の反省もあると忠告され、それら要件を埋めている最中です。

 

地元へのアピール版を追加整備しオータムアネックス(#07)として試走会を行い、申請に向けての要件チェック(#08)の「パイロット版」としました。そして、まず2018年11月27日に県と市の担当者に、設置方法や地面への影響を確認してもらい、2019年1月22日に、岩国市錦総合支所にて地籍図を元に意見交換し、さらに現地で地籍杭を探し、民地への侵入が無いことを確認しました。それから皆様に案内を出し、4月7日にNPO法人錦川環境教育学会の守川さんに現地視察をして頂き、助言を頂いているという状況です。

| #07:オータム | #08:調査用 |

このようにコースレイアウト案が、地元へのアピール版から、要件を埋めるパイロット版、そして許認可に向けての申請用(#09)やその修正版(#10)と、徐々に意味を持って変化しており、まずは、その現場を確認して頂きたいと思います。その上で、湿原等の保全を含む、羅漢高原の節度ある利活用に対しての意見交換を、切にお願いする次第です。

| #09:申請用 | #10:最新版 |

尚、パイロット版をもとに県農林事務所の了解得た際、条件として前回の反省点を強く指摘され、皆様へのアプローチを行っており、順番としては妥当だと考えています。但し一方では、地元へのアピールとして、勇み足的に進めた整備や、4月の視察をもとに考えている植林地帯の利用は、皆様の意に沿わない部分があるのだろうかと、困惑していますが、当方の説明不足で皆様が不愉快に感じておられることに対しては、大変申し訳なく思っております。

それでも、四半世紀前より、日本の森を遊ぶマウンテンバイクの可能性に魅了されながら、世間に中々理解されないジレンマの中、このやましろエリアと出会ったことは、私にとって希望の光であり、過疎化や少子化に資する地域振興の可能性として、未来へのグランドデザインを皆様のお知恵を拝借しながら考え、地元へ提案したいと思いますので、重ねて現状の確認をお願い致します。

 

守川さんからは、再視察への了解も得ており、希望日も頂いていますが、皆様は如何でしょうか?

 

私としては、過去の乱開発とは異なる地形の改変を伴わない、手作業規模のローインパクトな整備を心がけているのと同じく、利用者にも自然に優しく接する観点で、山道走行のテクニックやマナーを学んでもらう施設として、「らかんMTBパーク(#11)」を位置付けたいと考えています。そして、羅漢山や周辺のやましろエリアの歴史や地形を含む自然との共存や、他の利用者との棲み分け、そして一歩進んだ協働作業を意識した電動アシストバイクによるネイチャーツーリングも必要と考えており、是非とも皆様のご協力をお願いするとともに、現地の視察を皆様のご都合に合わせてお願いしたいと思います。

| #11:ゴープラン |

以上になりますがご検討の程、宜しくお願い致します。

 

いわくに研究会/石丸英明

 

 

http://www.bike-joy.com/RMPG.htm