BIKE-JOY |
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小海24時間 |
MIGHTY−DURO NINE |
★大会名:第9回MTB24時間耐久レース2001
in 小海/マイティデューロ・ナイン ★開催場所:長野県南佐久郡小海町松原湖高原オートキャンプ場 ★開催日程:2001年10月6日(土)〜8日(月) ★主 催:MTB24時間耐久レース実行委員会 ★共 催:(社)小海町開発公社 ★後援:長野県小海町、松原湖観光協会、小海リゾートシティ・リエックス、 (財)日本自転車競技連盟、長野県自転車競技連盟、日本マウンテンバイク協会 |
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今回で9回目のマイティデューロMTB24時間耐久レースは、第4回より6年連続で24時間完走を達成した。第1回から第3回までは雨の影響で中途半端に終わっていたが、年々雨対策や運営システムに改良を加え、多少の雨でも乗り切れるようになっていた。今回は曇天であったものの天候に恵まれた大会と言えるだろう。と言うのも、9年連続参加のソロのスペシャリスト・橋立一秀曰く「明け方の気温が下がらなかったので例年に比べ疲労度が少なかった」そうである。 参加チーム数は過去最低を更新、ピットエリアには空スペースが目立ち、場所を提供して下さっている共催の(社)小海町開発公社に申し訳なかったが、初参加二組を加えた26チームのライダーやサポーターは、2泊3日のオートキャンプ+MTBエンデューロレースを存分に楽しんでいた。24時間耐久ではメインのレースだけでなく、前夜祭やサブメニューの仮装コンテスト、シェフコンテスト、ライティングコンテストなどでサポーターも楽しめる。もちろんライダーも昼・夜・朝のファイブラップスやサンセット&サンライズ&ハーフタイムトロフィーなどで飽きること無く走れる工夫がされている。そして第1回大会から導入しているFM放送を使ったインフォメーションと一体となって時間が過ぎて行き、これまで味わったことの無いほど時間の経つのが早かった。 しかし準備段階は少し長かった。日程・場所は前年に確定していたが、コースレイアウトおよび募集要項がなかなか決まらなかったのだ。春先の自転車雑誌の年間イベントカレンダー段階で考えていたコースレイアウト案の実現を目指していたものの、予算の関係で新規ルートの整備が出来ず、それに伴うプレイベント等も断念することになり、結果募集開始が遅れてしまった。それも含め、さらに同日にビッグイベントが重なり、参加チーム数過去最低を更新してしまったことは、大いに反省しなければならない。その中で、参加人数が前年より微増というのは光明と言えるだろう。 松原湖高原オートキャンプ場は、このマイティデューロ以外にも多くのMTB大会を開催しているが、毎回違ったコースレイアウトを取ることのできる非常に稀な場所だ。今回は吉野保がデザインし、過去に採用したことの無いパターゴルフ場脇を駆け下る眺望区間が加わった。9月初旬に草刈や補修のコース整備に入り、大会前々日からコース設営&会場設営をしたが、会場設営のベンリープランニングチームも、コース設営補助のPTUCCチームも馴れたもので、蜂の巣騒動はあったものの余裕を持って作業を進めていた。 |
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10月6日、土曜日。入場開始時間前には八ヶ岳高原美術館前駐車場に数チーム待機していた。「また、今年もヨロシク!」といった挨拶が交わされる。入場はオートキャンプ場がベースの大会のため、ライダー、サポーターとも2泊3日の入場料を入場受付で払い、キャンプサイトへと向かう。キャンプサイト内にコースが設定してあり、そこがそのままピットとなる。そしてピットを確保したところで、エントリー受付とタックルチェックによる車検となる。タックルチェックとは、第三者に点検確認を受け自己申告するものだが、何かトラブルが起こった場合、その第三者にも責任が及ぶ仕組みになっているので互いに慎重になる。車検合格シールをスタッフに貼ってもらい、その後試走が始まる。但し、スターティンググリッドを決めるスーパーラップコンテストの予選と決勝を行なうショートコースを除いた全体の7割しか走れないが。その試走の感想は前年より走り易いと上々。また試走のラインを見ながら、ライダー意見を聞きながら、特設コースの微調整をして完成度を増す作業をするのも恒例となっている。 スーパーラップ予選は各チーム人数制限無しで参加できる。今回は14チーム30名がトライした。この段階で各チームの意気込みが見えてくる。スーパーラップの結果でスターティンググリッドを決めるのだが、少しでも良い位置でスタートしたいと思うチームが気合を入れて参加し、そうでは無いチームはのんびりと構えているのだ。また日没まで何回でもアタック可能で、中には自分のタイムに納得できないのか、3度も走ったライダーがいた。この予選では上位10チームが決勝ナイトランTTに進める。但し表彰は個人で、チームに関係なく6名を表彰する。 スーパーラップ予選と並行して「シングルトラック探検ツーリング」を企画していて、そのクイズポイントを早朝に設置したが、参加希望者がおらず、仕方ないので担当のスタッフに体験走行に出てもらった。その感想をミニFMで放送したら、翌日に走るという勇気ある女性が現れて、クイズポイントが無駄にならずホッとした。 日が暮れ始めたころ、開発公社の用意したオデンが食べごろになる。そこから前夜祭の目玉、スーパーラップの決勝が始まる。暗闇のシングルトラックを走るため、ライトの光量が重要になる。また予選の時に走行ラインを覚えているかも大切だ。その意味で、ラインを覚えるための走行をしたライダーもいる。決勝は予選タイムのリバースで行なう。トップは気合の最も入った#001トムスクラフトの笹井だったが、それ以外は予選と順位が入れ替わった。とは言え、僅差の勝負だった。終了と同時に予選の表彰を行なったが、人集めにとFM放送で急きょジャンケン大会を呼び掛けると、ワラワラと50名近くが集まった。それからやや時間を置いて、参加者から要望のあった夜の試走「スターライトツアー」を21時より実施し。実施の時間帯にも問題があったのか集まりがイマイチだった。しかしスタートして最初のシングルトラック(以下ST)をターンしたところで立木の間から漏れる光が想像以上に美しい!レース中もキレイだが、多くても3〜4台が連なる程度でホタルの行進といった感じで、10台以上の集団では移動するクリスマスツリーに格上げになる。その様子をFMで実況していたら途中合流もあり総勢18名に。これはもう一工夫すると良いメニューになるかも? |
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10月7日、日曜日。日の出とともにコースクリアを確認して試走が始まる。すると実走スタッフおよび参加者から問題点が指摘された。別荘管理センター裏からパターゴルフ場の新規コースへターンする鉄柵がやはり邪魔のようだ。斜面にある柵のため、杭の根もとが埋まっていて除去作業を後回しにしていたものだ。コース管理スタッフが掘り返し、金ノコで切り、コーステープを張り替えるまで1時間以上を要したが、スタートには間に合った。 9時よりの開会式は開発公社の古清水氏の挨拶で始まり、ライダーズミーティングへと。ここで誰も気付いて無いかも知れませんが、実は競技委員長が今回は居ませんでした。実行委員長兼務ということでしたが、良くないことです。申し訳ありませんでした。また招待選手の森田宮子さんの挨拶もありましたが、彼女の紹介を先にするべきでした。夏のアメリカの24時間レースへの遠征で優勝したスゴイ女性なのです。それも我々の仲間というところが嬉しい。 スタートは24時間では1回だけの重要なセレモニー。過去、演出に懲りすぎて失敗したり、招集が早すぎて間延びしたり、スタートループを予想より早く先頭が回って来て怒声が飛んだこともあった。今回は落ち着いて、時報に合わせて、スムーズにできた。そのウエーブスタートはスーパーラップ上位10組がポールポジションから順番にならび午前10時の時報に合わせてまずスタート。続いてスーパーラップ参加の残りが01分に、さらに不参加組が02分にスタートする。この時、24時間先のフィニッシュは遠い未来のように感じるのは私だけではないだろう。 |
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ここでコースの概要を説明しておこう。計測地点はここ数年定着しているオートキャンプ場管理棟広場で、昨年と同じ位置にしたが、コースデザイナー吉野保の助言で進入方向は逆にした。そのため計測地点からまず一般道(別荘通り)を横断しマレットゴルフ場の中へ行くことになる。そしてマレットコース脇を柵沿いに走り、バンガローサイトの立木の間を抜け、その奥でUターンし、柵沿いに再びマレットコース脇へ。コース脇を見晴台へ向かって上るが、途中右折してマレットコースを縫うように一旦下り、僅かな隙間でUターンし再び見晴台を目指して上る。その間、前年に新造されたマレットコースがこれまでのベストラインを塞いでいるため、蛇行上りの中に若干の下りも含んでいる。山頂の見晴台を回り込み、そこから大きなS字を描きながら一般道(町道)沿いの歩道へ出る。ここまでが「マレット南側STルート」になる。 町道沿いの歩道を上りながら左前方には八ヶ岳、右手にはパターゴルフコースが見える。歩道を上り切ると美術館駐車場に至りバス停がある。その手前で芝生の中へ入り、石碑を回り込み、芝と雑草のキワを走り別荘管理センター裏の斜面を下る。前年までは斜面からレンガ歩道を横切り、美術館裏の芝生広場スラロームの後、別荘通りへ出る、というルートだったが、今回は新ルートになった。管理センター裏斜面からレンガ歩道手前で右折ターンし、パターゴルフコースを囲む緑地へ入る。昔は羊の放牧場だったそうで、地面もしっかりしている。最上部の平坦地にエイドステーションのテントがあり、そこから一気に斜面を下り、白樺の間を抜けて、先ほどのマレットコースをかすめ、廃マレットコースへと進む。その連続をエイドステーションから一望でき、エイドスタッフをはじめ、ライダーやギャラリーにも好評だった。しかしながらエイドの位置としては、旧来のバス停脇の方が上り切った場所であり、さらに今回の場所は下る途中なので不評であった。それは利用者数にも現れていたとスタッフから報告があった。廃マレットコースからはそれを3つ結びながら一旦上った後、タイトなS字を下り、これまでの3分の1程度の長さになった別荘通りへ出て、急坂へ向けて加速する。この町道沿い歩道から急坂入口までが「眺望西ループ」となる。 別荘通り脇区間で加速し、トラクションウッドチップを敷き詰めた急坂STを上り、三度マレットコースへ。ここからがコース整備に苦労した区間で、一度整備した後に付け替えたり、数年前に使用したルートにも係わらず元に戻っていたりと手を焼いた。急坂を上り、マレットコース脇を下りながら、右折しコース間ルートへ。林間でまず左折、そして上り返しながら右折・左折、大きくUターンしながら緩やかに上り、ちょっと下ってまた上り、短い直線の後左折切り替えし有りのUターン、ススキの壁を抜けて斜面を斜めに下りマレット用駐車場をかすめアズマヤを回り込み柵の間から抜け出し別荘通りを横断する。とここまでが、整備にも走行にもストレスが溜まる区間で「マレット北側STルート」になる。 別荘通りを横断し管理棟広場に戻ると、本部テントをかすめるように左直角ターンし、グラウンド上部テラスのストレートへ。そこから土手を斜めに駆け下り、さらに前方の土手に当たるように右直角ターン。ここで上手いライダーは土手をバームに見立ててスピードを落とさず回る。グラウンドを抜け、御神木のある尾根へ入る。そこは、左折下り、右折上り、左フラット右下り、右フラット右折上り右折フラット、左Uターン上り、左折下り右折上り、とターンと上り下りの連続するテクニカルループで、レイアウトは変われど「御神木ループ」と呼んでいる。 グラウンドに戻ると「ピットC」が、木立STを抜けオートキャンプサイトへ至るとそこは「ピットB」「ピットA」。ピット作業を終えキャンプサイト脇を下り、木立STを抜けると計測地点へと戻りコース一周となる。 全体の7割がSTで、タイトコーナーも多く、抜くポイントは少ないが、"上って下る"というイメージでリズミカルに走れるため、飽きること無く攻めながら走れるようだった。しかし前年より距離が短くなっていながらオンロードやストレートが減ってスピードに乗れる部分が少なく一周のラップタイムは遅くなっていた。この「中低速テクニカルコース」はマウンテンバイクのパフォーマンスを存分に楽しめるものだった。 |
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大会全体の流れに話を戻そう。スタート直後は多少順位を気にするものの、ライダー全員が走行するまではコース状態やアップタイムに気を取られるといった緊張感がピットにはある。そして過去には24時間のペース配分を考えずに飛び出すチームがあったため、昼間の元気なうちの速いチームを表彰する「ファイブラップス昼」が12時より始まる。ファイブラップスとは決められた時間帯の5周回のラップタイム合計を競うもので、昼間以外に夜間と早朝の計3回がある。その1回目"昼間"は、指定時間帯で15チームが5周回し、ワークス2チームとグループの有力チームが上位を占め、予想通り#001/Team TOM'S CRAFTが1位になった。それに並行してまだライダーが元気なうちにという考えは同じにサブメニュー第一弾「仮装コンテスト」が行なわれる。仮装に限らず過去のサブメニューではいきなり対象者が走り出し、見逃すことも多かったし、カテゴリーによってはその時間帯に参加できないということもあったため、数年前より事前エントリー(自己PR付)をするようにした。そのため審査も楽になったし、走る側、見る側も集中できるようになった。ただ今回は参加チーム数が少なかったため絶対数は減ってしまった。でも気合の入った仮装でコース脇の笑いを誘っていた。中には仮装したものの出走できないというアイデア倒れの「馬とニンジン」というのもあり、悔しそうにピットを歩いて回っていた。 仮装が一段落すると日没が気になりだす。その日没時刻直後に本部前を通過したライダーに贈るのが「サンセットトロフィー」だ。そのトロフィーは#001/Team TOM'S CRAFTの岡本真紀さんがゲット!そしていよいよライトオンの指示が出され夜間走行へと突入していく。夕闇が迫ってから準備しては遅いので早めに指示が出るのだが、周回にかかる時間を計算に入れずピットから出るライダーが少なくなく、監視のスタッフに見つかった場合はその場にMTBを置いて取りに戻ることになる。そのチェック作業はピットから出て行くライダーに適用するものだが、監視スタッフの引継ぎミスで、戻って来たライダーを止めてしまい、今回唯一の抗議が来た。 この薄暮から夕闇に移行する時間帯はライダーの緊張は高まり、ピットクルーも夕食の準備で慌しくなる。そしてコース管理スタッフも最終メンテナンスに飛び回ることになる。先にも書いたように、試走段階でコースの微調整をして完成度を増すのだが、レースが始まっても実走スタッフの報告を受けながらその作業は続けている。枝打ちや根っ子除去、コーステープ張替えなどで、それらは夜間走行に突入する前に仕上げなくてはならない。特にコース変更をする場合、ライダーに体でラインを覚えてもらう必要があるため、早い段階で行なう必要がある。今回、廃マレットコースからのタイトS字下りで、歩くには無理の無い場所であったがMTBだと下りカーブ後の下の段で更なる切り返しとなるため、スムーズなラインが取れずかなり勇気の要る状態だった。それを切り返した後に下の段に下りられるようラインを変更した。それが今回唯一のコース変更だった。ところが夜になってアメリカ人ライダーから苦情が飛び込んで来た。走行ライン上にメタルがあり、パンクする恐れがあると言うのだ。何とか場所を聞き出し除去に向かう。そこはマレット南側コースから町道に出る所で、除去したはずのフェンス部材が横たわっていた。多分除去した物の更に下に埋もれていたのが露出してきたのだろう。で、現場に行く前に場所を特定するため、とれとれ選抜チームに訊ねたところ、そんな物は無いとの返事。疑問を持ちつつ現場で確認したところ、とれとれバイカーにとっては異物のレベルでは無かったようだった。(笑) そういったコース変更や修正&路面変化なども、実走スタッフが定期的にトラフィックインフォメーションとしてFM放送する。 サンセットトロフィーで盛り上がりつつ、夕食準備に忙しいテントサイトを携帯電話ホットラインでFMと結んで突撃インタビューし、晩御飯メニューを探る。と言うのも、シェフコンテスト参加料理が作られつつあるからだ。しかし、調理中のメニューは意味不明でした。そのシェフコンテスト、今回はかなりの力作が揃い、審査員もマジに審査会議を開いた。結果はシンプルながら出汁に勝った「鶏飯」が、仮装にエントリーしても通用する和服にも魅せられて大賞を受賞。(※盛り付けは、その他の力作と合わせてホームページのフォトギャラリーを!) 続いて3大サブメニューの最後、ライティングコンテストなのだが、募集要項作成段階でミスをしていた。前回の反省に「実用照度を測ろう!」というものがあったので、前夜祭で明るさを照度計で測り、レース中に実用的かどうかを判断しようと考えていた。それを忘れていた。以前は複数のライトを点灯させ、明るさを確保していたため、ライトの数や装着位置といった見た目の派手さが審査の対象になっていた。しかし最近は単発ライトで充分明るいのだ。で結局今回も電飾派が大賞を受賞し、実用派は特別賞に留まった。この3つのサブメニューは審査基準や表彰内容を整備するなど、もう少し改善の余地がありそうだ。 宵の口のサブメニューを楽しみつつ、ハーフタイムトロフィーの対象者を待つ。午後22時を過ぎた時、#305/UNS八王子の平井啓資が闇のコースから現れた。初参加チームのメンバーで、来る場所を間違えたと言いつつもかなり楽しんでいた。そしてハーフタイムセレモニー。スタートから12時間の間に実施された「ファイブラップス昼」「仮装コンテスト」「サンセットトロフィー」「シェフコンテスト」「ライティングコンテスト」「ハーフタイムトロフィー」の表彰をまとめて行なうのだ。ライダー、ギャラリーを問わず関係者が入れ替わり立ち代りステージ前に集まり賑やかな時となる。特に仮装の参加者が揃うと異様な雰囲気に。中締めの記念撮影をして、静寂のミッドナイトへ。 |
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ハーフタイムセレモニーが終わると、FM放送も外部スピーカーはOFFにし、管理棟広場を照らす照明も薄暗くなる。こうなると深夜放送よろしくリクエストが殺到する。それまでMCを務めていたガラパちゃんこと芦田千里さんも仮眠に入り、今回の新趣向「男達の夜かな?」が、10月8日へと日付が変わると同時に始まる。最初は順位報告やリクエストに応えながらガラパちゃん路線だったが、深夜2時過ぎからのミッドナイトクイズに突入すると雑談先行となり、FM本来のインフォメーションを忘れてしまっていた。クイズ参加者はそれなりに楽しんでいたが、もう一工夫欲しいところだろう。その一方で「ファイブラップス夜」が進行しており、またしても#001/Team TOM'S CRAFTが、#303/チームシャカリキ、#002/とれとれ選抜チームを抑えて1位をゲットした。そして掟破りのカセットテープリクエストも交えつつ、ハチャメチャ深夜放送は続くのであった。その間、コース上に人が倒れているとの情報が飛び交い、ソロライダーが仮眠を取りつつ走っていると確認されるまでは緊張が走ったが、それ以外は無難に推移。また降水確率10%と伝えられ、一時霧雨があったようだが、逆に気温が下がることなく夜が過ぎて行き、夜間走行ライダーの体力を奪わなかったようで、例年のように夜間大休止のチームが少なかったようだ。 日の出時刻のサンライズトロフィーは、「狙っていました!」というコメントと共に#407/RT甘太郎の畠井宗宏がゲット! さらに6時から「ファイブラップス朝」が始まりラストスパートに入る。朝食時のピット訪問でピット大賞の2次審査をし、計測地点ではフィニッシュへ向けてフィニッシュレーンを作る。このフィニッシュレーン、コース説明では省いていたが、前年はマレットコースから戻ってフィニッシュし出て行くコースと交差して混乱が生じていたものを、ライダーを迎え辛いのには目をつぶりピットから計測地点通過直後、コースに出る前にフィニッシュするように修正した。そしてレース展開は、昨年の雪辱に燃える「#002とれとれ選抜」と、米国同時テロの影響でエースの帰国が危ぶまれた「#303シャカリキ」、そしてディフェンディング招待の「#001トムスクラフト」の3チームがレースを最後まで引っ張り、ファイブラップスや最速ラップを独占した。また各カテゴリーでも、24時間フィニッシュまで同一周回で争う展開があった。それはコースの難易度と共に、日中と夜間の気温差が少なく一定の間隔でライダーがコースを走っていたからだろう。 スタートから24時間が経過し、24時間00分12秒、ファーストフィニッシャーとして#409/Zero To Top Team Jaune C149がやや悔しそうにフィニッシュ!(もう1周行くつもりだったようだ) その後、大勢の仲間に出迎えられ続々と各チームのアンカーがフィニッシュする。回を重ねるとフィニッシュにも余裕があるようで、仮装あり、マイクパフォーマンスあり、胴上げあり、ウォーターシャワーあり、と各々がフィニッシュを楽しみ、喜んでいる。たまらない瞬間だ。 表彰式は少し落ち着いてからになるが、帰路を急ぐチームはフィニッシュと並行して撤収作業が進んでいたりする。逆に会場撤収が終わってものんびりしているチームもあり、その辺りにも常連参加者のスゴサを感じる。表彰はサブメニュー残りの「ファイブラップス朝」「ピットコンテスト」から始まり順位表彰へと、そして最後に記念撮影をするが前年より人数は多いようだ。また今回から導入のMD大賞を選んだが、完走基準をクリアし、仮装コンテスト、シェフコンテスト、サンライズトロフィーで賞をゲットし、さらにミッドナイトクイズにも参加していた「#407/RT甘太郎」が選ばれた。落ち葉のカンバンもGood!もちろん後援や協賛を戴いた地元の団体や各メーカーからの賞品もかなり充実していて、サブメニューやFMクイズ、そして入賞者への副賞等として有効に使わさせて頂きました。 |
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文中でも触れているように反省点や改善点は多々あります。コースや基本的な運営の流れは完成されつつあり、アメリカでは24時間のシリーズ戦があるように、参加者を増やす工夫が必要と痛感しています。次回、記念の「(仮称)MD・]」に向け、そして20回、30回と続けて行くために、より一層の工夫を重ねて行きたいと考えています。ただここに集まる仲間は日本人に不足がちな遊びに対するクリエイションをアメリカ並に持っているようなので、参加者が零になる心配はしていませんし、来年も非常に楽しみです。そのためにも皆様のご協力を今後とも宜しくお願い致します。 |
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2002年01月05日 |
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